百人一首を覚える やへむぐら 47.恵慶法師

■小倉百人一首 47番歌                                        百首一覧

八重むぐらしげれる宿のさびしきに 人こそ見えね秋は来にけり   恵慶法師

・かな表示
やへむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり
・読み
やえむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり
・歌人名
えぎょうほうし


■意味
幾重にも つる草が生い茂った邸。
今では だれ一人訪ねて来ることもない そんな寂しい邸にも、
秋だけは忘れずにやって来るのだなぁ。


■解説
八重     … 幾重にも。
葎(むぐら) … つる性の雑草の総称。
        むぐら例 →
八重むぐら  … 邸宅の荒廃振りを描写する場合に
        象徴的に用いられる 。


「さびし」 を含む3首。
百人一首には、「さびし」が歌われている歌は3首あります。
28. 山里は冬ぞさびしさまさりける 人目も草もかれぬと思へば    源宗千朝臣
47. 八重むぐらしげれる宿のさびしきに 人こそ見えね秋は来にけり  恵慶法師
70. さびしさに宿を立ち出でてながむれば いづくも同じ秋の夕暮   良暹法師


今回の「恵慶法師」のみ、「さびしき」です。 他の2首は、「さびしさ」です。
ですので、48.恵慶法師 は 要約あそびすると、「 さびし に、秋は けり 」 ともいえます。
また、70.良暹法師 「さびしさに〜」 の歌は、
「1字決まりの歌」の7首「むすめふさほせ」の「さ」の歌です。


恵慶法師(えぎょうほうし、10世紀後半、生没年差 ? )
 平安時代中期の人。_ 
 中期を 930〜1060年 の 130余年間として。 (平安時代は 794〜1192年 の 約400年間)_

播磨の国(今の兵庫県西南部)の講師。
大中臣能宣・紀時文・清原元輔など、当時の一流歌人と親交があった。



■小倉百人一首が より一層 おもしろくなる ミニ知識

1.小倉百人一首の時代背景・歴史背景、 藤原家系&冷泉家について

2.小倉百人一首 百歌人の 氏・家 系統 分類、 血統つながり
 (概略:多い順並び)
01. 藤原   34人 (筆頭、18番 藤原敏行朝臣)
02. 源    13人 (筆頭、14番 川原左大臣)
03. 皇族   10人 (筆頭、01番 天智天皇)
04. 大江    6人 (筆頭、23番 大江千里)
05. 清原    3人 (筆頭、36番 清原深養父)

06. 小野    2人 (筆頭、09番 小野小町)
07. 良岑    2人 (筆頭、12番 僧正遍昭)
08. 在原    2人 (筆頭、16番 中納言行平)
09. 文屋    2人 (筆頭、22番 文屋康秀)
10. 壬生    2人 (筆頭、30番 壬生忠岑)
11. 紀     2人 (筆頭、33番 紀友則)
12. 平     2人 (筆頭、40番 平兼盛)
13. 大中臣   2人 (筆頭、49番 大中臣能宣)

14. その他  18人 (筆頭、03番 柿本人麻呂)


[その他]グループの歌人は、
「百人一首歌人の中には 同族系統の人 は居ない」 と思われる歌人です。
 
posted by 百人一首散策人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首を1日1首覚える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/128516094
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。