百人一首を覚える あふことの 44.中納言朝忠

■小倉百人一首 44番歌                                        百首一覧

あふことのたえてしなくはなかなかに 人をも身をも恨みざらまし   中納言朝忠

・かな表示
あふことの たえてしなくは なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし
・読み
おうことの たえてしなくは なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし
・歌人名
ちゅうなごんあさただ


■意味
逢うことも全くないのであれば、かえって
あの人のつれなさも わが身の切なさも
恨むこともなく 心安らかだろうに。


■解説
なかなかに … かえって。むしろ。

「なまじ逢うから 返って あれこれ思い悩んでしまう」 と言う切ない恋の歌。
しかし、気が通えば会いたくなってしまうのが、恋に落ちた人のサガ。
そう考えると恋心というのは、男と女を結びつける磁力なのですね。


中納言朝忠(ちゅうなごんあさただ、910〜966、生没年差 56 )
 平安時代中期の人。_ 
 中期を 930〜1060年 の 130余年間として。 (平安時代は 794〜1192年 の 約400年間)_

藤原朝忠。
25番 三条右大臣(藤原定方、さだかた)の子。
三代の天皇(60代 醍醐天皇、61代 朱雀天皇、62代 村上天皇)に仕え、信任が厚かった。
朝忠の娘 藤原穆子は、左大臣源雅信の正室となり 源倫子(※)を生んだ。
なので、
朝忠の孫娘(※:源倫子)は、「摂政藤原道長」の正室ということになる。
朝忠は、笙の名人。

三十六歌仙のひとり。 (百人一首の歌番号順で23番目)

六歌仙 & 三十六歌仙 の整理  (図 クリックで、オリジナル資料 表示します)  

このブログ中の記事は ⇒ 百歌人 のなかの 六歌仙、三十六歌仙



■小倉百人一首が より一層 おもしろくなる ミニ知識

1.小倉百人一首の時代背景・歴史背景、 藤原家系&冷泉家について

2.小倉百人一首 百歌人の 氏・家 系統 分類、 血統つながり
 (概略:多い順並び)
01. 藤原   34人 (筆頭、18番 藤原敏行朝臣)
02. 源    13人 (筆頭、14番 川原左大臣)
03. 皇族   10人 (筆頭、01番 天智天皇)
04. 大江    6人 (筆頭、23番 大江千里)
05. 清原    3人 (筆頭、36番 清原深養父)

06. 小野    2人 (筆頭、09番 小野小町)
07. 良岑    2人 (筆頭、12番 僧正遍昭)
08. 在原    2人 (筆頭、16番 中納言行平)
09. 文屋    2人 (筆頭、22番 文屋康秀)
10. 壬生    2人 (筆頭、30番 壬生忠岑)
11. 紀     2人 (筆頭、33番 紀友則)
12. 平     2人 (筆頭、40番 平兼盛)
13. 大中臣   2人 (筆頭、49番 大中臣能宣)

14. その他  18人 (筆頭、03番 柿本人麻呂)


[その他]グループの歌人は、
「百人一首歌人の中には 同族系統の人 は居ない」 と思われる歌人です。
 
posted by 百人一首散策人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首を1日1首覚える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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