百人一首を覚える やまがわに 32.春道列樹

■小倉百人一首 32番歌                                        百首一覧

山川に風のかけたるしがらみは 流れもあへぬ紅葉なりけり   春道列樹

・かな表示
やまがはに かぜのかけたる しがらみは ながれもあへぬ もみぢなりけり
・読み
やまがわに かぜのかけたる しがらみは ながれもあえぬ もみじなりけり
・歌人名
はるみちのつらき


■意味
山あいを流れる川に 風が作った「しがらみ」は
よくよく見てみると 
流れることが出来ないで貯まっている 紅葉の葉っぱだったよ。


■解説
しがらみ … 川に杭を並べて打ち
      そこに木の枝などを結び付け 流れをせき止めたもの。

「しがらみ」に似てる語句 ⇒ 網代木(あじろぎ、64番 藤原定頼の歌)
春道列樹が志賀の山を越えようとするとき、この風景に出会い詠んだ歌。

この歌は 32番ですが、29番から37番まで自然の素材を入れた歌が続きます。
29番 初霜、白菊
30番 有明の月
31番 有明の月、白雪
32番 紅葉
33番 桜
34番 松
35番 梅
36番 夏の夜、月
37番 白露
並べ替えになりますが、歌番号が続くこの9首で
「月、雪、露、菊、紅葉、桜、松、梅」が登場してきます。
素材そのものが織りなす美しさを歌った歌であったり
素材に心情を込めた歌であったりしますが、
まとめて眺めてみると それぞれの素材が色んな色合いとなって彷彿とされます。


春道列樹(はるみちのつらき、?〜920、生没年差 ? )
 平安時代前期の人。_ 
 前期を 794〜930年 の 130余年間として。 (平安時代は 794〜1192年 の 約400年間)_

詳しい経歴は不詳。 壱岐守に任命されたが、赴任する前に没したという。



■小倉百人一首が より一層 おもしろくなる ミニ知識

1.小倉百人一首の時代背景・歴史背景、 藤原家系&冷泉家について

2.小倉百人一首 百歌人の 氏・家 系統 分類、 血統つながり
 (概略:多い順並び)
01. 藤原   34人 (筆頭、18番 藤原敏行朝臣)
02. 源    13人 (筆頭、14番 川原左大臣)
03. 皇族   10人 (筆頭、01番 天智天皇)
04. 大江    6人 (筆頭、23番 大江千里)
05. 清原    3人 (筆頭、36番 清原深養父)

06. 小野    2人 (筆頭、09番 小野小町)
07. 良岑    2人 (筆頭、12番 僧正遍昭)
08. 在原    2人 (筆頭、16番 中納言行平)
09. 文屋    2人 (筆頭、22番 文屋康秀)
10. 壬生    2人 (筆頭、30番 壬生忠岑)
11. 紀     2人 (筆頭、33番 紀友則)
12. 平     2人 (筆頭、40番 平兼盛)
13. 大中臣   2人 (筆頭、49番 大中臣能宣)

14. その他  18人 (筆頭、03番 柿本人麻呂)


[その他]グループの歌人は、
「百人一首歌人の中には 同族系統の人 は居ない」 と思われる歌人です。
 


posted by 百人一首散策人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首を1日1首覚える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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