百人一首を覚える ありあけの 30.壬生忠岑

■小倉百人一首 30番歌                                        百首一覧

ありあけのつれなく見えし別れより 暁ばかり憂きものはなし   壬生忠岑

・かな表示
ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし
・読み (かな表示のまま)
・歌人名
みぶのただみね


■意味
明け方の月が そっけなく空に残っていたように、
あなたが冷たく見えたあの別れ以来、
夜明けほどつらく思えるものはありません。


■解説
ありあけ … 有明の月。
      夜が明ける頃に見えている月。
つれなく … そっけない。冷淡。
暁    … 夜明け前のまだ暗い頃

百人一首で、月が歌われている12首

夜明けへのプロセスは次のようになります。
  暁(あかつき) → 東雲(しののめ) → 曙(あけぼの) → 朝ぼらけ → 朝 。
  百人一首には、 東雲 と 曙(元横綱、現ボノ?) は出てきません。
  ○、暁     ⇒  夜明け前のまだ暗い頃
  ×、東雲    ⇒  暁からすこし明け方に近づきながらも、まだ明けやらぬ頃
  ×、曙     ⇒  東雲からようやく空が明るんできた頃
  ○、朝ぼらけ  ⇒  曙よりさらに明るくなった頃
  ○、朝     ⇒  朝



壬生忠岑(みぶのただみね、860頃〜920頃、生没年差 60 くらい )
 平安時代前期の人。_ 
 前期を 794〜930年 の 130余年間として。 (平安時代は 794〜1192年 の 約400年間)_

官位は低かったが、
『古今集』の撰者に任ぜられ、歌人として活躍した。
41番 壬生忠見 は、壬生忠岑の息子。
三十六歌仙のひとり。 (百人一首の歌番号順で14番目)

六歌仙 & 三十六歌仙 の整理  (図 クリックで、オリジナル資料 表示します)  

このブログ中の記事は ⇒ 百歌人 のなかの 六歌仙、三十六歌仙



■小倉百人一首が より一層 おもしろくなる ミニ知識

1.小倉百人一首の時代背景・歴史背景、 藤原家系&冷泉家について

2.小倉百人一首 百歌人の 氏・家 系統 分類、 血統つながり
 (概略:多い順並び)
01. 藤原   34人 (筆頭、18番 藤原敏行朝臣)
02. 源    13人 (筆頭、14番 川原左大臣)
03. 皇族   10人 (筆頭、01番 天智天皇)
04. 大江    6人 (筆頭、23番 大江千里)
05. 清原    3人 (筆頭、36番 清原深養父)

06. 小野    2人 (筆頭、09番 小野小町)
07. 良岑    2人 (筆頭、12番 僧正遍昭)
08. 在原    2人 (筆頭、16番 中納言行平)
09. 文屋    2人 (筆頭、22番 文屋康秀)
10. 壬生    2人 (筆頭、30番 壬生忠岑)
11. 紀     2人 (筆頭、33番 紀友則)
12. 平     2人 (筆頭、40番 平兼盛)
13. 大中臣   2人 (筆頭、49番 大中臣能宣)

14. その他  18人 (筆頭、03番 柿本人麻呂)


[その他]グループの歌人は、
「百人一首歌人の中には 同族系統の人 は居ない」 と思われる歌人です。
 
posted by 百人一首散策人 at 00:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 百人一首を1日1首覚える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
初めまして。TBありがとうございました。
写真を中心にしているブログですが出来るだけ和歌も載せています。何でもありのブログです!今後ともよろしくお願い致します。
Posted by シゲ at 2009年09月05日 20:00
コメントありがとうございます。
シゲさんが記事で紹介しておられる凡河内躬恒の歌、素敵ですね。

「かれはてん 後をば知らで 夏草の 深くも人の 思ほゆるかな」
枯れてしまう事も知らずに夏草は生い茂る。
私はあの人が離れて行ってしまう事も考えずに 深く深くあの人を思い続ける。

百人一首の凡河内躬恒の歌より 素敵です。
Posted by 百人一首散策人 at 2009年09月06日 14:40
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