百人一首を覚える すみのえの 18.藤原敏行朝臣

■小倉百人一首 18番歌                                        百首一覧

住の江の岸による波よるさへや 夢の通ひ路人めよくらむ  藤原敏行朝臣

・かな表示
すみのえの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ
・読み
すみのえの きしによるなみ よるさえや ゆめのかよいじ ひとめよくらん
・歌人名
ふじわらのとしゆきあそん


■意味
住之江の海岸に 「寄る」波。
その「よる」と言う言葉ではないけれど、
どうして 恋する人は逢いに来てくれないのだろう。
どうして 夜の夢の中でさえ人目を避けるんだろう〜。


■解説
住之江   … 今の大阪市住之江区あたりにあった浜。
よるさへや … 夜までも
よくらむ  … 「よく」 ⇒ よける・避ける。
       「らむ」 ⇒ 現在推量。
       「人目よ、くらむ」ではなく、
       「人目、よくらむ」と区切って読むのが正しい。

94番「おほけなく憂き世の民におほふかな わが立つ 杣に すみぞめの袖」を、
「わが(私の)、たつそま(「たつそま」という名詞的)に」ではなく、
「わがたつ(私が立つ・住む・暮らす)、そまに(杣山に)」が正しいのと同じ。

大阪の「浜」としては他に、
72番(祐子内親王家紀伊) で 「高師の浜」が歌われている。
高師の浜…大阪府高石市の浜。 (高石市は大阪市の南二つ隣りの市)

大阪府は 大阪湾に面する市として 北から
大阪市、堺市、高石市、…となっている。

大阪市住之江



藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん、? 〜 901 ? or 907 ?、生没年差 ? )
 平安時代前期の人。_ 
 前期を 794〜930年 の 130余年間として。 (平安時代は 794〜1192年 の 約400年間)_

和歌のほかに書にも優れる。
空海とともに能書家とされていた。
家集に『敏行集』がある。
三十六歌仙のひとり。 (百人一首の歌番号順で8番目)

六歌仙 & 三十六歌仙 の整理  (図 クリックで、オリジナル資料 表示します)  

このブログ中の記事は ⇒ 百歌人 のなかの 六歌仙、三十六歌仙



■小倉百人一首が より一層 おもしろくなる ミニ知識

1.小倉百人一首の時代背景・歴史背景、 藤原家系&冷泉家について

2.小倉百人一首 百歌人の 氏・家 系統 分類、 血統つながり
 (概略:多い順並び)
01. 藤原   34人 (筆頭、18番 藤原敏行朝臣)
02. 源    13人 (筆頭、14番 川原左大臣)
03. 皇族   10人 (筆頭、01番 天智天皇)
04. 大江    6人 (筆頭、23番 大江千里)
05. 清原    3人 (筆頭、36番 清原深養父)

06. 小野    2人 (筆頭、09番 小野小町)
07. 良岑    2人 (筆頭、12番 僧正遍昭)
08. 在原    2人 (筆頭、16番 中納言行平)
09. 文屋    2人 (筆頭、22番 文屋康秀)
10. 壬生    2人 (筆頭、30番 壬生忠岑)
11. 紀     2人 (筆頭、33番 紀友則)
12. 平     2人 (筆頭、40番 平兼盛)
13. 大中臣   2人 (筆頭、49番 大中臣能宣)

14. その他  18人 (筆頭、03番 柿本人麻呂)


[その他]グループの歌人は、
「百人一首歌人の中には 同族系統の人 は居ない」 と思われる歌人です。
 


posted by 百人一首散策人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首を1日1首覚える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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