百人一首を覚える たちわかれ 16.中納言行平

■小倉百人一首 16番歌                                        百首一覧

立ち別れいなばの山の峰に生ふる まつとし聞かば今帰り来む  中納言行平

・かな表示
たちわかれ いなばのやまの みねにおふる まつとしきかば いまかへりこむ
・読み
たちわかれ いなばのやまの みねにおうる まつとしきかば いまかえりこん
・歌人名
ちゅうなごんゆきひら


■意味
たとえ今は あなたと別れて因幡の国へ去ったとしても
稲羽山(いなばやま)の峰に生えている松ではないですが
あなたが待っていると聞いたなら すぐにも帰って来ますからね。


■解説
いなば     … 因幡(鳥取県東部)、
         往なば(=去って)、
         稲羽、 の掛詞。
まつとし聞かば … 「まつ」は
         「松」と「待つ」の掛詞。
         「し」は強意の副助詞。

55代 文徳天皇 期に、昇進とともに因幡国守に任ぜられる。
この歌は、その赴任の際に詠んだもの。
因幡での勤めは2年余りで終える。


中納言行平(ちゅうなごんゆきひら、818〜893、生没年差 75 )
 平安時代前期の人。_ 
 前期を 794〜930年 の 130余年間として。 (平安時代は 794〜1192年 の 約400年間)_

在原行平(ありわらのゆきひら)。
阿保親王( ← 第51代 平城天皇の皇子 ) の子 。
17番 在原業平朝臣 の異母兄弟。 (行平は兄、業平は弟)
因幡への赴任から戻ってのち、都で官職を歴任した。
そして、理由は不明だけれど、同じく 文徳天皇 期に須磨に配流される。
この時、行平が 松風・村雨という姉妹の海女を愛したと言われている。
この伝説を元に謡曲「松風」などがある。





■小倉百人一首が より一層 おもしろくなる ミニ知識

1.小倉百人一首の時代背景・歴史背景、 藤原家系&冷泉家について

2.小倉百人一首 百歌人の 氏・家 系統 分類、 血統つながり
 (概略:多い順並び)
01. 藤原   34人 (筆頭、18番 藤原敏行朝臣)
02. 源    13人 (筆頭、14番 川原左大臣)
03. 皇族   10人 (筆頭、01番 天智天皇)
04. 大江    6人 (筆頭、23番 大江千里)
05. 清原    3人 (筆頭、36番 清原深養父)

06. 小野    2人 (筆頭、09番 小野小町)
07. 良岑    2人 (筆頭、12番 僧正遍昭)
08. 在原    2人 (筆頭、16番 中納言行平)
09. 文屋    2人 (筆頭、22番 文屋康秀)
10. 壬生    2人 (筆頭、30番 壬生忠岑)
11. 紀     2人 (筆頭、33番 紀友則)
12. 平     2人 (筆頭、40番 平兼盛)
13. 大中臣   2人 (筆頭、49番 大中臣能宣)

14. その他  18人 (筆頭、03番 柿本人麻呂)


[その他]グループの歌人は、
「百人一首歌人の中には 同族系統の人 は居ない」 と思われる歌人です。
 


posted by 百人一首散策人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首を1日1首覚える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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