百人一首講習会に参加してきました。

12月13日(土)。奈良で行われた「百人一首ミニ講習会」に参加してきました。
アットホームな雰囲気で楽しく貴重な2時間でした。

”百人一首は歌織物”説をとなえている 林直道さんのお話を聴くミニ講習会です。
林直道さんは、専門は経済学なのですが、
「百人一首の秘密」「百人一首の世界」を出されており、
私は林直道さんの説におおいに親近感を感じています。


■林 直道 氏 略歴
1923年、大阪市に生まれる。
1946年、大阪商科大学を卒業。
大阪市立大学教授をへて 現在、
大阪市立大学名誉教授、関西勤労者教育協会副会長、経済学博士。

■百人一首の秘密
百人一首は、縦10首・横10首の方形のわくのなかに、
百首をある特殊な順序で配列することによって、
上下左右に隣り合うすべての歌どうしが
なんらかの共通語=合せ言葉によって全部ぴったり結ばれあうという、
まことに奇抜な構造をもっている。

歌織物=「言葉合せのジグソー・パズル」を解読し、
なぜ定家がかくまで辛苦を払って至難の歌織物をつくったのか、
定家をそこまで駈り立てた動機はなんだったのか、
定家の心情、内面の問題についても解明。81年刊の新装版。

■百人一首の世界
「百人一首は「歌織物」である」という仮説をもとに、
定家が百首歌の編纂にあたって
「用捨は心にあり」と書いたその「こころ」を探る。
「百人一首の秘密」の続編。86年刊の新装版。



林さんは大阪市立大学で経済学を教えておられた方で
経済学教授が百人一首の本というのも面白いのですが、
林さんは現在85才で、とてもお元気でお話しも大変面白い方でした。

私自身「歌織物」説は何度か見聞きしていたのでが、
百人一首に興味を持ち始めた頃、
織田正吉さんの 『絢爛たる暗号−百人一首の謎を解く』
太田明さんの 『百人一首の魔方陣』 にすでに触れていた私としては
余り真剣に林直道さんの説に触れようとは思いませんでした。

でも今回このミニ講習会参加申し込みを切っ掛けに、
昔読んだ本と、林直道さんの2冊の本を読んで講習会に参加し、
じかに林直道さんご本人の語りを聴いて、
「う〜〜ん、なるほど〜」と感じました。

また、お話しの終了後の懇談で、織田正吉さんの「絢爛たる暗号」のことを尋ねたところ
「絢爛たる暗号」も素晴らしい分析結果ですと賞賛されてました。

ただ、織田さんも林さんも、
「定家の後鳥羽院や順徳院や式子内親王に対する思いを、
 定家はこの百首の選択に組み込んだ」
ということは共通しています。

そう言う言葉に触れて、私としては、
百人一首は
「百人から一首づつとった歌」というよりも
「百人の歌で作り上げた、一つの完成品(一首)」なんだなと
改めて痛感しました。

百人一首が10×10で示している歌織物の例:



posted by 百人一首散策人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小倉百人一首は 歌織物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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