百人一首 わたの原

「わたのはら」がある歌は、2首です。


11 わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと 人には告げよ海人のつり舟  参議篁
76 わたの原漕ぎ出でて見ればひさかたの 雲居にまがふ沖つ白波  法性寺入道前関白太政大臣



■歌の意味

11番 参議篁の歌
大海原遙か、たくさんの島々の方に向かって舟をこぎ出して行ったと
都のあの人に告げてお呉れ、漁師の釣り船よ。

76番 法性寺入道前関白太政大臣の歌
広々とした海に舟をこぎ出して眺めてみると
雲と見間違うばかりに 沖の白波が立っています。


■「わたの原」について
わたの原…広々とした大海原、という意味。「わた」は海のこと。

11番 参議篁の歌での「わたの原」
大海原に点々と浮かぶ島々。さらのその合間にぽつりと浮かぶ釣船。
篁(たかむら)が嵯峨上皇の怒りをかい隠岐へ流される途中、
瀬戸内海の航海で詠んだ歌です。
釣舟が大海原の広さと対比され寂しさを醸し出します。

76番 法性寺入道前関白太政大臣の歌での「わたの原」
法性寺入道前関白太政大臣が、参議篁の歌を意識して詠んだ歌です。
ただし、篁の歌は悲しさ寂しさをあらわしているけれど、
法性寺さんの歌は、大海原の雄大な風景を詠んでいます。
この歌は、崇徳天皇(77番歌)の御前で「海上望遠」という題で詠んだ歌なので
「わたの原」がより一層晴れがましさを醸し出しています。
posted by 百人一首散策人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 同じ語句、共通点 のある歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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