百人一首 たかさご&なら

場所を示す 「たかさご」 「なら」は、それぞれ2首ずつあります。
ただ、地名としての「高砂」 「奈良」は、それぞれ1首ずつです。  

たかさご
34 たれをかも知る人にせむ高砂の 松も昔の友ならなくに     藤原興風
73 高砂の尾上の桜咲きにけり 外山の霞立たずもあらなむ     前中納言匡房

なら
61 いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな    伊勢大輔
98 風そよぐならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏のしるしなりける  従二位家隆



■「たかさご」について

34番(藤原興風)の「高砂」は、
  兵庫県の高砂市との説が優勢。
  現在 この一帯は播磨播州工業地帯ですが、
  昔は「松の名所」でした。
  今も一部が景勝地として保存されています。(右写真)

73番(大江匡房)の「高砂」は、
  兵庫県の高砂市とする解釈もあるけれど…。
  「小高い山」 との解釈が優勢。
  砂が高く積もった所とのイメージから。


■「なら」について

61番(伊勢大輔)の「奈良」は、
  古都 奈良。

98番(藤原家隆)の「ならの小川」は、
  京都市北区 上賀茂神社の中を流れる御手洗川(みたらしがわ)のこと。
 この歌の意味:
   風が楢の葉をそよがせている社(やしろ)の夕暮れは、
   秋のように涼しい。
   しかし境内を流れるならの小川で行われているミソギを見ると、
   やはりまだ夏なのですねぇ〜。
 なので、この歌の「なら」は、
 楢の葉と 境内の 小川の名前との 「掛詞」。

 楢…ブナ科の落葉高木。


■「ならの小川」について
上賀茂神社の境内を流れる御手洗川(明神川からの流れ)。
葵祭で斎王代がミソギを行う所。
上賀茂神社の
「食の神を祀る奈良社(ならのやしろ)」の前を流れ、境内の「楢林」の間を流れる事から
「なら(奈良、楢)の小川」の名を残す。

 「ならの小川」には「家隆」の歌碑が立っており、
 その歌碑にはこの故事も書かれている。


■上賀茂神社 関連YouTube (JR東海 そうだ 京都 行こう。 シリーズ)



■上賀茂神社   by Google マップ


posted by 百人一首散策人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 同じ語句、共通点 のある歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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