05 奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の 声きくときぞ秋はかなしき 猿丸太夫
17 ちはやぶる神代もきかず竜田川 からくれなゐに水くくるとは 在原業平朝臣
24 このたびは幣もとりあへず手向山 紅葉の錦 神のまにまに 菅家
26 小倉山峰のもみぢ葉こころあらば 今ひとたびのみゆき待たなむ 貞信公
32 山川に風のかけたるしがらみは 流れもあへぬ紅葉なりけり 春道列樹
69 嵐吹く三室の山のもみぢ葉は 龍田の川の錦なりけり 能因法師
もみぢ、紅葉、そのもので歌われているのが5首。
歌そのものが、紅葉のことを歌っているのが1首。(17.ちはやぶる)
百人一首は、恋心を歌っている歌が43首と多いですが、
自然を歌っている歌も多いです。
そのなかで四季を歌っている歌が32首ほど。 関連記事 ⇒ 百首の分類
このうちの半分、16首ほどが秋の歌。
ですので、秋の歌の内の、1/3ほどが、
紅葉が歌われている歌と言うことになります。
■美しい日本シリーズ 紅葉の京都・嵐山での優雅な琴演奏
■京都 嵐山近辺 by Google マップ
■三室山&竜田川 近辺 by Google マップ
さっそくですが、この百人一首に詠まれている竜田川は現在の『大和川』なんですね。
でわ、現在の竜田川は生駒を流れている時は『生駒川』。平群を流れている時は『平群川』と呼ばれていました。
地名って残るのもあれば、変わるものもあり難しいです。
そして、現在の三室山は宅地開発が進み『もみじ』は少ないですね。
しかし、もうすぐですが、春になると桜が咲いて、花見でにぎわう隠れた名所になっています。