わが衣手

「わが衣手」が登場する歌は次の、2首です。共に天皇の歌です。

01 天智天皇  秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ
15 光孝天皇  君がため春の野に出でて若菜つむ わが衣手に雪は降りつつ


この二首、覚えたての時期にはなかなか混乱します。
こんな感じで整理してみました。

「春の野のに出でて〜」は、早春=まだ冬、とイメージして…、
一年で、秋(露)のアトに冬(雪)が来る。

露は、霜ほどには寒くはない時期のものなので、季節は秋。なので、「秋の田の〜」。
雪は、寒い時期のものなので、季節は冬 → 早春。なので、「〜春の野に出でて〜」。

露は、付着するものなので(動かない)、静的なイメージで、「わが衣手 [は] 露 [に] ぬれつつ」。
雪は、降ってくるものなので(動く)、動的なイメージで、「わが衣手 [に] 雪 [は] 降りつつ」。

この二首の下の句で、「わが衣手」の「次の3文字」は、「は」と「に」が、たすき掛け状態になってます。
01 天智天皇 … わが衣手 はに ぬれつつ
15 光孝天皇 … わが衣手 には 降りつつ

以上で、この二首の混乱を解決できました〜。
愛でたし愛でたし〜。(私の場合のお話) <(_ _)>


■余談
天智天皇は、38代天皇。即位期間は、661〜671年。
光孝天皇は、58代天皇。即位期間は、884〜887年。
醍醐天皇は、60代天皇。即位期間は、897〜930年。
醍醐天皇は、『源氏物語』の主人公・光源氏 の父親・桐壺帝 のモデル?
『源氏物語』に登場する天皇からすると、時期的にはそう言うことになりそう。

光孝天皇が、光源氏のモデルだとする説もあるようですが、
14番 川原左大臣(源融、ミナモトノトオル)説が有力のようです。


posted by 百人一首散策人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 同じ語句、共通点 のある歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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