新月から新月まで29.5日って?

月の満ち欠けの周期が 29.5日と言うのはどういう事でしょうか?

その前に、百人一首には「月」が登場する歌として、次の12首あります。
30番(任生忠岑)には「月」という文字はありませんが「有明の〜」を「月」としました。

07 天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも       安倍仲麿
21 いま来むと言ひしばかりに長月の 有明の月を待ちいでつるかな    素性法師
23 月見ればちぢにものこそ悲しけれ わが身一つの秋にはあらねど    大江千里
30 有明のつれなく見えし別れより 暁ばかり憂きものはなし       壬生忠岑
31 朝ぼらけ有明の月とみるまでに 吉野の里にふれる白雪        坂上是則
36 夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを 雲のいづこに月宿るらむ      清原深養父
57 めぐりあひて見しやそれとも分かぬまに 雲がくれにし夜半の月かな  紫式部
59 やすらはで寝なましものを小夜更けて かたぶくまでの月を見しかな  赤染衛門
68 心にもあらでうき世にながらへば 恋しかるべき夜半の月かな     三条院
79 秋風にたなびく雲の絶えまより もれ出づる月の影のさやけさ     左京大夫顕輔
81 ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる      後徳大寺左大臣
86 なげけとて月やはものを思はするかこち顔なるわが涙かな       西行法師


21 素性法師の歌のうち「長月」は、「旧暦の月名」(カレンダー用語)として、
このカテゴリーで注目する「月」とは区別して緑字で示しました。

旧暦の月名
睦月、如月、弥生、 卯月、皐月、水無月、   
文月、葉月、長月、 神無月、霜月、師走 。


ところで、月という存在は とりわけ日本では 人の情緒に大きな影響を与える存在です。
もちろん西洋でも、満月の夜に狼男が登場したりします。
ですので彼の地でも、月は人の情緒に影響を与えるのでしょうが・・・。

また、「ひと月」という期間は月の満ち欠けから定められたものです。
そう考えると、月は人の生活にも大きく関係してます。
もちろん、人の生理バイオリズムにも関係を及ぼしていることでしょう。

百人一首では「月」は、懐かしさ・さみしさ・哀しさ・恋しさ、を歌う歌に登場します。
そのなかで、
「有明の月」が4首で、
「夜半の月」が2首で、歌われています。

そんな感覚で、上の12首を次のように分類してみました。

有明の月
21 いま来むと言ひしばかりに長月の 有明の月を待ちいでつるかな    素性法師
30 有明のつれなく見えし別れより 暁ばかり憂きものはなし       壬生忠岑
31 朝ぼらけ有明の月とみるまでに 吉野の里にふれる白雪        坂上是則
81 ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる      後徳大寺左大臣

夜半の月
57 めぐりあひて見しやそれとも分かぬまに 雲がくれにし夜半の月かな  紫式部
68 心にもあらでうき世にながらへば 恋しかるべき夜半の月かな     三条院

すがすがしい月
79 秋風にたなびく雲の絶えまより もれ出づる月の影のさやけさ     左京大夫顕輔

懐かしさ、さみしさ、哀しさ、恋しさ を誘う月
07 天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも       安倍仲麿
23 月見ればちぢにものこそ悲しけれ わが身一つの秋にはあらねど    大江千里
36 夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを 雲のいづこに月宿るらむ      清原深養父
59 やすらはで寝なましものを小夜更けて かたぶくまでの月を見しかな  赤染衛門
86 なげけとて月やはものを思はするかこち顔なるわが涙かな       西行法師



ところで・・・。
月の満ち欠けの周期が 29.5日と言うのは、
59日間で満月から満月を2回繰り返していることだとわかりました。
29.5日という日数を知ったとき、
0.5日というのはどういうことなのよ〜と理解に苦しみました。

で、徐々に分かってきたわけです。
陰暦の大の月と小の月の合計日数は、59日!
実際の陰暦では、新月基準ですが、分かりやすいので満月を月の始まりとすると…。


A月01日: ある月の1日(真夜中の零時)が純粋の満月(拘り月齢14.75日 ※0)としたら、
A月30日: その月の30日は満月もどきの月(拘り月齢14.25日 ※1:上旬の満月)。

B月01日: 翌日(次月の1日)も満月もどきの月(ただし拘り月齢15.25日 ※2:下旬の満月)。
B月29日: で、この月の29日が、あと1日したら満月になる月(拘り月齢13.75日 ※3)。

C月01日: そして、その翌日(次次月の1日)が純粋の満月(拘り月齢14.75日 ※4)になると言う事。


※0 14.75 = 29.5 ÷ 2  純粋の満月
※1 14.25 = { ※0 +(30−1)} − 29.5 もう少しで純満月に成る似非満月
※2 15.25 = ※1 + 1  純満月を過ぎた似非満月
※3 13.75 = { ※2 +(29−1)} − 29.5 
※4 14.75 = ※3 + 1  純粋の満月

(注) 
「上旬の満月」・「下旬の満月」
と言う表現は 便宜上私が勝手に使ってる表現です。
それぞれは、
「純粋の満月より 半日前後 前の月」・「純粋の満月を 半日前後 過ぎた月」 です。


また、月が常に地球に対して同じ面を向けているのは、
月の自転周期と、地球に対する公転周期が共に、27.3日だから。
月はキッチリ自転しているようです。
地球と月を、五百円玉と五円玉として、すったもんだして遊んでみると面白いと思います。
簡単そうですが、かなり混乱しますよ〜。(笑)

もちろん、27.3とか29.5とかいった値はおおよその値です。
何度も繰り返していると修正が必要になってきます。
ちょうど、オリンピックの開催年の2月が29日なのと同じように。
陰暦では、3〜4年ほどに一度、閏月として
1年に13ヶ月もうけて調整していたようです。



数字を抜きにして考えてみる。   私自身のおつむの整理です σ(^_^;)アセアセ...

ある年の
1. 5月1日の正午に、純粋の新月(理論月齢 0.0)を確認したとする。
  (理論的には見えないけれど、見えたとしたら、正午に南中位置に居る)
2. 5月31日の零時には、純粋の満月を確認できる。(29日と12時間後なので)
3. 6月29日の「零時の24分余前」、南中位置で、満月に半日分満たない月を確認する。
4. 6月30日の「零時24分余過ぎ」、南中位置で、満月を半日分過ぎた月を確認する。

この、3.と4.の間の、
日本時間での「6月29日の正午」は
ブラジルでは、ブラジル時間での「6月29日の零時」。
この時、
日本は「正午(昼)」なので「満月付近の月」は空のどこにも見えないのですが、  (注)
全くの同時間の
ブラジルの夜空には、純粋の満月(月齢 29.5日)が輝いていることになる。

もちろんブラジルの人は、日本人ほどには 月に思い入れはないでしょうが。
(「月齢」は刻一刻と加齢しているというイメージ例)


(注) 昼でも見える「月」
日中でも見える「月」の特性・傾向
1.左半月(下旬の半月)あたりの月は、朝ごろには南中位置付近にいて、昼ごろ沈む。
2.新月あたりの月は、朝ごろでてきて、夕方ごろ沈む。
3.半月(右半月)あたりの月は、昼ごろでてきて、夕方には南中位置付近にいる。
なので、昼でも見える「月」は次のようにまとめられる。
左半月あたりの月なら、西よりの空に見える。
新月あたりの月なら、南方向あたりor天頂位置あたりに見える。
右半月あたりの月なら、東よりの空に見える。

左半月から右半月まで、形を変えていく度合いに従って、
日中に確認できる位置は、西から東に移っている。

満月は「夜がメイン出現時間帯」の月。 夜中の零時に南中。
新月は「昼がメイン出現時間帯」の月。 日中の正午に南中。

月は、
前日と同じ位置に来るのに、前日より49分ほど遅れる。 (形を「月齢約1」変えて)
前日と同じ時刻なら、
「その月」の移動軌道上の視差角度で、12゜余りほど東寄りにいる。 (形を「月齢1」変えて)



上の画像は、月齢18の画像例。
画像クリックで、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の「今日の月」を表示。 
表示先では 「月齢カレンダー」も確認可能。
「月齢カレンダー」表示範囲は、2000年1月〜2037年12月。
 
関連記事群 ⇒ 「百人一首から月に親しむ」

posted by 百人一首散策人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首から月に親しむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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